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2026.03.26|健康食品栄養食事
「健康食品」と聞くと、どのようなものを思い浮かべますか。錠剤やカプセル型のサプリメント、栄養ドリンクなど、さまざまな商品が思い浮かぶ方も多いでしょう。テレビやインターネット、新聞広告などでも「健康に良い」とうたう食品が数多く紹介されています。
しかし、健康食品は玉石混交であり、「本当に健康によい食品かどうか」の判断は個人にゆだねられています。ここでは、健康食品を上手に利用するための基本的な考え方について紹介します。

実は、いわゆる「健康食品」と呼ばれるものには、法律上の明確な定義がありません。健康の維持・増進に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られている食品全般を、「いわゆる『健康食品』」としています。食品は医薬品とは明確に区別されており、原則として食品の効果や効能をうたうことはできません。そのため、いわゆる健康食品の広告などでは、効果・効能に連想させるような表現とあわせて、とても小さな字で「※個人の感想です」「※効果を保証するものではありません」といった但し書きが添えられていることが多くあります。
いわゆる「健康食品」の中に、国の制度として定められている「保健機能食品」があります。保健機能食品には、栄養機能食品・特定保健用食品・機能性表示食品の3種類があります。特定保健用食品(トクホ)は、消費者庁長官が許可した食品に保健の機能が表示されています。「お腹の調子を整える」などの表示が可能で、トクホマークがついています。機能性表示食品は、届け出制で事業者の責任において保健の機能が表示されています。トクホとよく似ていますが、国による個別審査がなく、事業者にとって表示のハードルが低くなっています。栄養機能食品は、各種ビタミンやミネラル等、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示する食品です。
「保健機能食品」を摂取しても、効果には個人差が大きいですが、健康食品を選ぶ際の目安の一つとして活用してみてください。

注:図は厚生労働省HP いわゆる「健康食品」のホームページより引用
健康食品を、おいしく食べる嗜好品の一つとして取り入れること自体は悪いことではありません。しかし、上手に活用するためには知識が必要です。まず大切なことは、食品表示をよく確認することです。記載されている摂取目安量や注意事項等を守って利用しましょう。また、複数の健康食品を摂取している場合、重複している成分が過剰摂取になることもありますので注意が必要です。さらに、治療中の方は特に注意が必要です。健康食品に含まれる成分が、病気そのものに影響したり、服用している薬と相互作用を起こしたりする場合があります。健康食品を利用する際には、主治医や薬剤師、栄養士などの専門家に相談すると安心です。
健康食品を継続摂取されている方に「効果を感じますか?」と尋ねると、「そういえば、特に変化はないなぁ」と答えられることも少なくありません。健康食品を利用する際は、しばらく摂取を続けてみて、自身の体調の変化を確認してみてください。
健康食品は、「健康を支える食品の一つ」であり、薬の代わりではありません。日頃の食事や生活習慣を基本にしながら、必要に応じて上手に取り入れていくことが大切です。
参照:
消費者庁HP 保健機能食品について
消費者庁パンフレット 健康食品Q&A
厚生労働省HP いわゆる「健康食品」
龍谷大学 農学部 食品栄養学科 岡崎史子
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