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うつ病予防に効果が期待できるマザー・テレサの名言 (連載第19報)

2026.02.26|ライフステージ気分障害うつ病

 読者の皆様は,ご存じだと思いますが精神疾患がわが国の5大疾患の一つとなっています。

 わが国の5大疾患とは,がん,脳卒中,急性心筋梗塞,糖尿病,精神疾患となっており,医療計画で対策が必要な重点疾患となっています。

 令和5年の精神疾患(精神・行動障害)の推計患者数は約45万8千人もいます。そのうち「気分障害(うつ病含む)」の推計患者数は,約10万4千人(23%)となっており,大きな社会問題となっています。(註1)

 今回のコラムでは,平成25年(2013年)から5大疾患に加えられた精神疾患(精神・行動障害)の中で「気分障害(うつ病含む)」に着目してご紹介致します。

ライフステージで精神・行動障害の原因は異なります

 図にライフステージ別に推計患者数を示しました。35-64歳,65歳以上に気分障害(うつ病含む),統合失調症,ストレス関連の患者数が多いことが目立っています。(註2)

 特に,気分障害(うつ病含む)には様々な背景・原因があります。就職,結婚,子育てなどでライフスタイルが大きく変化する64歳以下の青壮年期は,学校問題,家庭問題,勤務問題,交際問題などが背景にあります。一方,65歳以上の高齢期では健康問題,経済・生活問題が主な原因となっていることが予想されています。

 また,自殺者の4割以上は,直前に「うつ症状」があると予想されています。自殺は,家族の心理的,経済的損失のみならず,社会的にも大きな損失をもたらすため,その対策は重要な課題となっています。

 年齢にかかわらず身近に相談できる相手が必要です。一人で悩まないことが大切です。

「気分障害(うつ病含む)」の予防に心がけてください

 「気分障害(うつ病含む)」の予防には,以下の生活習慣に心がけることが重要です。

  1. バランスの取れた栄養摂取と規則正しい食生活
  2. 意識的な有酸素運動の実施
  3. ストレスを溜めないための余暇活動
  4. 休養と十分な睡眠
  5. 禁煙と節酒

 また,皆様が良くご存じのマザー・テレサの名言(注)は,うつ病予防に効果が期待できると考えています。是非,ネガティブな思考からポジィティブな思考を持つように心がけてください。

ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ(1910年~1997年)の名言
①(ネガティブな)思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
②(ネガティブな)言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
③(ネガティブな)行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
➃(ネガティブな)習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
⑤(ネガティブな)性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
 注; マザー・テレサの名言と言われているが,諸説ある。   ( )内は著者加筆

さいごに

 読者の皆様の「こころの健康」はご自身だけのものではありません。家族のため,社会のためにも日常生活や思考・意識を改善して「こころの健康寿命」を延ばして頂きたいと思います。

 湖南メディカル・コンソーシアムが運営いている「医療と介護の相談窓口」が,「こころの健康づくり」のお手伝いいたします。是非お越しください。

註1; 傷病分類は,世界保健機関(WHO)が国際的に統一した国際疾病分類ICD-10(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)を用いてます。
註2; 国民衛生の動向2025/2026,厚生労働統計協会
注 ;イラストは,illustAC のフリーイラスト(モノクロス作)から引用

湖南メディカルコンソーシアム 安西将也

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