アイコン

COLUMN

お役立ちコラム

植物性食品・豆類を食べると体に良いこと

2025.09.17|食事植物性食品

植物性食品とは?その特徴と種類

 私たちの身の回りにある食品は、「動物性食品」「植物性食品」に大別されます。動物性食品としては肉類・魚介類・卵・乳製品など、植物性食品としては穀物・野菜・豆類・海藻類・種実類などが挙げられます。日々の食事において、これらの食品をバランス良く食べることが、心身の健康を維持する上で重要です。

植物性食品がもたらす健康効果

 しかしながら、近年の私たちの食生活では、植物性食品に比べて、動物性食品の摂取量が増加している傾向にあります。植物性食品は、脂質含量が少なく、エネルギーの摂取過多を防ぐことができます。また、不足しがちな食物繊維、ビタミンやミネラルの補給源でもあります。植物性食品の摂取は、生活習慣病の発症リスクを低下させるという研究報告もあり、植物性食品を摂取することの重要性が見直されています。

豆類の種類と魅力

 植物性食品の中でも、豆類はたんぱく質を多く含むことから、たんぱく質源としても利用が期待されます。図1に示す通り、豆類にはたくさんの種類があり、献立を彩る食材の1つです。意外と知らない、食べたことのない豆も多くあるのではないでしょうか。

図1. 豆の一例(参考:日本豆類協会)

豆が食糧問題の解決に貢献?

 健康の話とは少し逸れてしまいますが、豆は健康に良いだけでなく、食糧問題を解決する一助になる可能性も秘めています。近年、世界人口の増加に伴い、たんぱく質源が不足するという食糧問題が深刻さを増しています。現在、たんぱく質の供給源のほとんどは家畜肉(牛や豚)によって担われていますが、これ以上の家畜肉を増やすには、大量の水・広大な土地が必要となります。また、温室効果ガス発生の観点からも、環境への負荷が大きくかかってしまいます。そこで解決策として、代替たんぱく質の開発が進んでいます。代替たんぱく質として「昆虫食」「培養肉」といった言葉を耳にする機会も増えてきました。しかしながら、これらを食べることに抵抗がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、たんぱく質を豊富に含む豆は、私たちにとって食経験があり、種類も豊富です。豆をたんぱく質の供給源として利用することで、たんぱく質不足の回避に役立つと期待できます。

今日の献立に豆料理を取り入れてみよう

 ぜひ皆さんも、植物性食品を積極的に摂取することを意識していただくとともに、本日の献立にを使った料理を取り入れてもらえると嬉しく思います。日々のバランス良い食事で、健康な体をつくっていきましょう。

龍谷大学 農学部 食品栄養学科 講師 西澤 果穂

一覧

PAGE
TOP