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お役立ちコラム

腰痛のお話 -座ってできる腰痛予防体操-

2025.05.28|腰痛身体活動・運動

腰痛とは

腰部(背中の下部分)に痛みや違和感を感じる状態の総称です。
原因はさまざまで、筋肉や関節、神経、骨、内臓疾患などが関係することがあります。

腰痛の種類

腰痛には急性と慢性の区別があります。

  • 急性腰痛
    急に体を捻ったり、物を持ち上げようとした時の短期間で発症し、強い痛みを伴うことが多いです。
    (例:ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、圧迫骨折)
  • 慢性腰痛
    正しくない姿勢や蓄積された疲労、運動不足、肥満によるものが多く、3か月以上持続する痛みを指します。
    (例:脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症)

腰痛の主な原因

  • 筋・筋膜性腰痛
    長時間のデスクワークや無理な動作による筋肉疲労が原因。
  • ぎっくり腰(急性腰痛症)
    急な動作や重い物を持ち上げることで発生。
  • 椎間板ヘルニア
    椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす。
  • 脊柱管狭窄症
    背骨の神経の通り道が狭くなり、歩行障害や足のしびれを伴う。
  • その他の原因
    腎臓結石、婦人科疾患、消化器系の問題、ストレスなど。

治療法

保存療法(薬物療法、理学療法、運動療法)、ブロック注射、手術療法などがあり、症状に応じて適切な方法が選ばれます。

  • 保存療法
    薬物療法、理学療法、運動療法など。
  • 手術療法
    椎間板ヘルニアの摘出術や脊柱管狭窄症の除圧術など。

日常生活の注意点

 急性の腰痛の場合は激しい痛みが治まるまでは安静にします。しかし、長い期間動かさないでいると、かえって回復を遅らせるとの研究結果もでています。そのため、可能な範囲で普段通りに仕事や家事を行うことが有効と言われています。痛みからの不安で活動量が減り、運動不足による筋肉の硬直が起こる悪循環が起こらないようにすることが重要です。

腰痛の予防・改善

腰痛を予防・改善するためには、正しい姿勢の維持、定期的なストレッチ、筋力トレーニング、体重管理、こまめな休息などが重要です。日常生活の中で腰に負担をかけない工夫をすることで、腰痛の発生を防ぐことができます。

姿勢の改善

  • 正しい姿勢を保つ
    背筋を伸ばし、腰に負担をかけないようにする。
  • 長時間同じ姿勢を避ける
    こまめに立ち上がったり、軽くストレッチをする。

動作の工夫

  • 荷物を持ち上げるときは膝を使う
    腰だけで持ち上げると負担が大きくなるため、膝を曲げて持ち上げる。
  • 腰をひねる動作を減らす
    物を取るときは体ごと向きを変える。

生活習慣の見直し

  • 適度な運動を取り入れる
    腰回りの筋肉を鍛えることで負担を軽減。
  • 体重管理をする
    体重が増えると腰への負担が増えるため、適正体重を維持する。
  • 質の良い睡眠をとる
    硬すぎず柔らかすぎない寝具を選び、寝る姿勢にも気をつける。

次の記事では、淡海ふれあい病院リハビリテーション科のスタッフが座ってできる腰痛予防体操をお教えします。一緒に体操&ストレッチしてみましょう!

淡海ふれあい病院

〒525-8585 滋賀県草津市矢橋町1629-5
TEL 077-516-2121(代)
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