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施設紹介vol.1「ケアタウン南草津 介護老人保健施設」

2022.04.15|介護老人保健施設施設紹介

 湖南メディカルコンソーシアムに加入しております、医療法人芙蓉会が運営する介護老人保健施設に「ケアタウン南草津」があり、滋賀県草津市矢橋に位置する、70床の介護老人保健施設です。当施設には、定員45名のデイケアをはじめ、その他、居宅介護支援事業所、訪問看護、訪問介護事業所を併設しております。
 また、ケアタウン南草津に隣接するかたちで、グループホームや住宅型有料老人ホームすまいるⅠ号館を運営しております。各施設についての説明は、今後、コラムに掲載させていただきます。

今回は、「介護老人保健施設」についてご紹介していきます。


介護老人保健施設(老健施設) とは

 老健施設は、1987年に「老人ホームと老人病院の双方の機能をもつ中間的な施設」として全国7か所での老健施設モデル事業から始まりました。 翌年の1988年4月に本格実施され、2022年にて34年の歴史があります。

 2000年4月に介護保険制度施行に伴い、老健施設は介護保険法に規定される施設として、正式名称が「介護老人保健施設」になり、全国公益社団法人全国老人保健施設協会(略称:全老健)の会員には、3,600の施設があり、今日の超高齢化社会の介護業界を支える大きな柱となっています。

  • 老健施設の役割

「施設」と聞くと、あまり印象が良くない方も多いかもしれません。しかし、老健施設の役割は、「在宅支援・在宅復帰のための施設」であり、介護保険施設の中では唯一、積極的に在宅復帰に向けた支援を行う施設です。

 老健の「在宅復帰・在宅療養支援機能を評価する指標」に、まず先にあげられる項目が、「在宅復帰率」となり、全国の老健施設は、「在宅復帰率50%以上(2人に1人以上は自宅に帰る)」を目指して入所者と関わっています。そのために、医師や看護師をはじめ、リハビリテーションの専門家である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の配置にも基準が定められています。  つまり、「終の棲家」ではなく、「自宅に帰るための中継施設」なのです。

  • 入所
  1.  老健施設は、介護保険施設の中で唯一、積極的に在宅復帰に向けた支援を行う施設であることは先に述べましたとおりです。
     医療機関からの退院時などには当然、課題や問題だけでなく、漠然とした不安も生まれます。そこで、在宅に向けての課題の解決や、分析に取り組む場所と時間を提供できるのが老健施設です。
    在宅復帰後も、繰り返しの入退所が可能で、本人や家族の状況に合わせて柔軟に支援ができます。

  2.  特養や介護療養院等の生活施設(終の棲家)は、満床になっていることも少なくありません。そのため、随時の入所が困難となり、申し込みから入所までには時間を要することも多くあります。
     それに比べて、老健施設は申し込みから入所までの期間が比較的短く、利用者は必要としたときに、1か月以上のまとまった期間、「入所」という支援を受けることができます。
     夏や冬の体調を崩しやすい時季、急な状況変化時、介護する方の療養目的などさまざまなケースに対応することができます。

  3.  入所期間中には、リハビリの専門職による動作のリハビリや認知症のリハビリを受けることができます。
     生活動作や本人の状態を評価したうえで、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリの専門職によるリハビリを提供します。
    入所して3か月間は身体機能・認知機能のそれぞれに対して集中的にリハビリを提供することも可能です。
     入所中は、生活そのものをリハビリのタイミングと捉え、食事や排せつ、入浴など、生活上でのリハビリ(生活リハ)も実施し、ご自宅に向けた心身機能の維持や向上を図ります。
     「介護負担軽減のための入所」という介護休養(レスパイト)に留まらず、身体機能や認知機能の「改善」に取り組むことができるのが、老健施設の特徴です。

  4.  「ショート」や「ショートステイ」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。どちらも「短期入所」を意味しています。
     ショートステイにおいても医師の医学的管理の下、多職種協働によるリハビリテーション・ケア(個別リハと日常生活のケアの両方を指します)、リハ専門職による個別リハを提供します。
     入院の必要のない一時的な運動機能、認知機能の低下を改善する目的での利用や、家族の介護負担の軽減や介護者の急用の際の一時的な預かりにてご利用されることも多くあります。
     入所とショートステイは、どちらも「一定期間、医療職のサポートを受けながらリハビリにて心身機能の維持・向上をはかり、家族負担も軽減するための在宅支援」ということを目的にしています。

介護老人保健施設を便利に使っていくことが、介護を受ける側・する側の負担の軽減につながり、在宅での生活を長く続けることができると言えます。

老健施設は、地域に住む要介護者やその家族に対して重要な役割を担っています。



ご家族がケガや病気で入院しており、退院後、自宅での生活に不安がある場合や介護についてお困りの際など、お気軽にケアタウン南草津までお問合せ下さい。

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